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2009/02/27

飯能市の『絹甚の店蔵』をメイン会場として、市内102箇所で『第4回 雛飾りお宝展 in 飯能 2009』展が、3月3日まで開催されています。

飯能は、林業で栄えた街です。古くからの商家も多く、昭和初期の雛人形など3代にわたって大切にされている貴重な人形も見ることができます。

飯能 022

『絹甚』は、絹問屋篠原家の建物でした。
ここでは、御殿を模した飾りを持つ御殿雛を見ることができます。一緒に飾られたつるし雛が、暗がりの雛を引き立て、『幽玄』ともいえるような空間になっています。

『絹甚』は、補修され、市の指定文化財になっています。


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2009/02/26

実体を持つものが動く

八王子市夢美術館の『「ムットーニ ワールド」プレビュー展』、最終日にやっと行くことができました。
開館時間に合わせて出かけたので、ゆっくりと見ることができました。

課外授業で小学生の団体も訪れていました。最近では、小学生でも、PC、ゲーム機などでバーチャルな映像を見る機会が多いかと思います。しかし、『実体を持つものが動く』この展覧会は、彼らに新鮮な感動を与えたのではないでしょうか。

八王子夢美術館では、平成21年5月30日(土)~7月5日(日)まで、特別展『「ムットーニ ワールド」からくりシアター』が、開催されるようです。

ゴンドラ清掃 029

八王子で見かけた風景です。これから竣工するビルでしょうか、『ブランコ』に乗った職人が清掃しています。どのくらいの高さの建物まで、このような方法で清掃するのでしょうか。

ガラスの内側に見えるパネルは太陽光発電のための物だと思います。デザインとして、違和感無く見えます。
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2009/02/25

色が変わったこと

通っていたスポーツクラブにはスパがあり、運動した後の楽しみでした。
シャンプーなど自分で持ってゆく人もありましたが、私たちはもっぱら備え付けのシャンプーなどを使っていました。

あるとき、それまでミルク色をしていたシャンプーが、透明な黄色に変わっていました。♂に「シャンプー変わっていたね。」と話すと、「少し安っぽく感じるね。」と返って来ました。同じ事を考えていたようです。『黄色』が、たとえば、はちみつのような色であったら感じ方が少し違っていたかもしれません。
小さな事ですが、色について考えたことです。

スターバックス 053

街を歩いていて見つけたスターバックスの店舗です。材料の使い方など、上手いなぁと思いました。窓辺に、小さな観葉植物とかおしゃれな雑貨を置きたくなります。

スターバックスでは、壁の色・あわせ方なども参考になります。
色を選ぶことは大変難しく、いろいろなものをたくさん見ることが勉強になりそうです。
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2009/02/24

街の中の自然

東北新幹線『はやて』に乗り、八戸から大宮まで、夜景を楽しみました。
中でも盛岡市の夜景が好きです。

駅が、高層の建物に囲まれておらず、遠くまで見渡せること。
都市・スピードを感じさせるように連なる道路の街灯。
そして、それらと同居する、北上川・雫石川の自然です。駅のそばを流れている川の周辺の木々は街を特徴づけ、魅力的にしているような気がします。

つらら 040

本当に寒い時は、雪が解けないので氷柱(ツララ)にはならないはず・・・。
風は痛いくらいに冷たいのですが、屋根への日差しは暖かいのでしょうか、今年は氷柱がよく見られるようです。
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2009/02/21

車に積もった雪

20日。昨夜からの雨が雪に変わり、霙(みぞれ)に。
打合せの時間を気にしながら、車に積もった雪を最小限手で払い落としました。

予定より早く、青森に出かける事になり、あわただしい日を過ごしました。

081209 飛行機雲

右上に、飛行機が飛んでいます。(青森へ、飛行機で行くわけではありませんが・・・。)
気付いてくださいましたでしょうか?

中部国際空港では『セグウェイ』を使った見学ツアーがあるようです。


ご案内 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/21

浦和のレッズ

『浦和レッズ』の名前でしか知らなかったサッカーのチーム名が、『浦和レッドダイヤモンズ 』だと、インターネットを検索していて知りました。三菱自動車のフットボールクラブなんですね。それで→『ダイヤ』なんですね。

サッカーPL 024

本拠地の浦和の駅前には、『FIFA WORLD CUP』の銘板が埋められています。
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2009/02/18

長期修繕計画の考え方

最近では、建物を計画する場合、デザインと共にライフサイクルコストが検討されることが多くなりました。建物を建てるためコスト(イニシャルコスト)、ランニングコストの合計が、ライフルサイクルコストです。
建物の一生のなかで、ランニングコストが、建物を建てるコスト以上に大きいことも少なくありません。

建物は、長期修繕計画に基づいて、適切な時期にメンテナンスが行われることで、良好に使用できます。しかし、長い間には、技術の進歩、時代の要求があります。長期修繕計画は一度作ったものを実行するだけでなく、適切な時期毎に見直すことが最も重要だと思います。

東京モード学園都庁 016

網目状のファサードを持つ東京モード学園の右下に都庁が見えます。

完成後18年を経た丹下健三氏の設計による都庁でも、改修が問題になっているようです

建築 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/17

地下鉄の乗り入れ

西武線に、地下鉄が乗り入れるようになり、とても便利になりました。
思いがけない場所へも、乗換え無しで行くことができます。

気をつけなければならない点は、乗った電車がどこ行きなのか確認することです。うっかり眠ってしまい、後悔することがあります。

車両 002

電車も、デザインされ軽くすっきり見えます。
車内の、広告の煩雑さが気になりますが・・・。



美しいもの | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/16

留守番電話

現場が離れていて、車が手放せません。気付くと一日あたり80kmを超えることがあります。今日も気がつけば、事務所に戻ったのは昼食の時だけでした。
このような場合、最近では携帯電話があり便利ですが、時には、固定電話の留守録に大事な連絡があることもあります。

留守番電話の応答の設定について、なるほどと思ったことがあります。雑誌の記事だったと思います。『ただいま留守にしております。』とはせず、『ただいま近くに居りません。』にしましょうという記事です。
防犯の面からです。
中には、事前に電話を掛ける盗人がいるようです。その際、『近くに居りません。』だと、在宅している可能性もあると考え、避けることもあるようです。

シクラメン 006

クリスマスの前の花屋には、ポインセチアの鉢と共に、シクラメンの鉢がたくさん並びます。
2ヵ月後、300円になって、店の端っこに置かれていました。まだ、花芽がたくさんあります。
今年は、夏を越させたいものです。


つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/13

室内に火を入れない

木造の耐火性についての講義で印象に残っているのが、『防火戸』の重要性です。

木造2階建ての一般的な住宅の火災では、おおよそ30分で、燃え、崩れるようです。
延焼を防ぐためには、以下の3つのことが重要になります。
 1.外壁で、熱をさえぎる。(木の発火温度は、おおよそ450℃です。)
 2.柱梁などの木構造の部材を大きくすることで、燃え崩れることを防ぐ。
 3.室内に『火』を入れない。

『3.室内に火を入れない』ためには、窓、扉を『防火戸』にする必要があります。扉を不燃の材料で作り、隙間をなくした扉です。

格子戸など、『木』を使った扉・窓にしたいと思うこともありますが、防火面では、不適切なことがわかります。小さい断面の木は燃える尽きるおそれがあり、よく使われる『引き違い窓・扉』は、隙間が多くなります。

既製品で、不燃の木の扉が出ていますが、デザインも限られ、高価なものになります。
別に、『大工さんでも作れる木の扉』の研究、実験も進んでいるようです。結果が、待たれます。

木蓮

白木蓮の蕾もだいぶ膨らんできました。

今日、関東では『春一番』が吹いたようです。(事務所の外は静かでしたが・・・。)



つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/12

残しても良いかな・・・と

古い団地のリノベーションです。取りはずすつもりだった付け鴨居を残しました。
解体の途中、そのままで、残しても良いかな・・・と。(通常は、取ってしまうか、きれいに見切れる壁まで伸ばします。)

和室を洋室にする際、取り外して欲しいと言う方も多いのですが、釘を打つこともでき、有効に使われているようです。

kurosu5-508 001

付け鴨居が無い左側は、押入れでした。
和室を洋室にすると、収納されるものが変わり、押入れの奥行きでは深すぎることがあります。
仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/02/10

延焼を防ぐ方法

「建物の中で、木造の建物の火災が多いと言われていますが、そうとも言い切れません。日本では、木造の建物がコンクリートなどに比べて圧倒的に多いのです。」と言う、講師の安井さんの言葉に、はっとしました。
木造でも、コンクリートでも火災は発生するということです。

コンクリートの場合、燃えるものは家具・内装などです。延焼の恐れも少ないと言えるでしょう。
一般的な木造建築では、それらに加えて、構造(柱・梁など)も燃えます。また、熱を放射し、崩れ落ちることで火の粉を飛ばします。
木造の建物の周辺には、同様の木造建物があることが多く、延焼が問題になります。建築の法規でも、延焼を避けることに重点を置いているようです。
したがって、住宅の密集地に、木造の家を立てる場合、不燃材(ある一定時間燃えないと言うことで、燃えないわけではない。)で覆う事がほとんどです。しかし、燃えて炭になる部分(燃え代)を想定した木材を使うことで、サイディングなどで覆うことなく作ることができます。

浦和 タイル013

浦和の街を歩いていて見つけました。『浦和宿』と書かれた版画のようなタイルが歩道に埋められています。

コの字の石の中にタイルが入っています。このように石の中に入れ込んで貼る事は、少し厄介な仕事です。石をコの字にカットするのは、手間のかかる難しい仕事だからです。

写真の上に見えているレンガタイルと、左右に見えている枡を開けるための金物、目地・・・好い、かも。気がつかないで通り過ぎてしまうようなことですが。




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2009/02/09

火災の原因

木造住宅の耐火性について学ぶ機会を得ました。
講師は、設計事務所を主宰する傍ら、早稲田大学で建築防火の研究をされている安井先生です。
これまで、木造建築物は『火』には弱いと思っていました。しかし、燃え方を制御することで、火災に対して被害の少ない木造建築を作ることができることを知りました。

空気が乾燥しているこの時期、新聞では火災の記事が多くなります。1年に約2000人が亡くなっているようです。
出火原因は、『コンロ』が5899件と飛びぬけて多いのですが、2位『放火』と4位『放火の疑い』を合計すると5202件にもなるようです。(2006年)
『放火』による火災が、こんなに多いことに驚くと共に、先進国特有と聞き、考えさせられます。
燃えやすいものを、建物の周辺に置かないということも大事なことです。

ちなみに、出火原因の3位は『たばこ』3182件です。
火の、始末には気をつけましょう。

ダクト 014

ダクトやアンテナなども街の景観を形作るものの一つです。
時折、絡み合うように壁面を覆うダクトを見る事があります。工場地帯などでは、『美しい』と感じられるような景観をつくっていることもあります。

          
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2009/02/07

カザルスホール閉館

御茶ノ水のカザルスホールが閉館すると、朝日新聞の記事にありました。
カザルスホールは、ヴォーリズが設計した『主婦の友社』の建物の跡地に、磯崎新氏によって設計されました。
誘われ、弦楽四重奏を聞きに行った記憶があります。
ヴォーリスの記憶を残し、磯崎氏のテイストを加え、音楽ホールとして再構築されたように感じました。建替えの成功例として挙げて良い建物だったと思います。

カザルスホールの閉館は、日大キャンパスの再開発のためのようです。竣工は1987年なので、まだ、22年しか経っていません。今後、どのように扱われるのか気になります。

最近行く機会があった、早稲田大学・芝浦工業大学も、建築学科を持つ大学ですが、新しい校舎・図書館など、設計者の顔が見えにくい、大手設計事務所の手でなされていることに、一抹のさみしさを感じています。

閑谷学校

岡山県備前市にある、国宝の『閑谷(しずたに)学校』の講堂です。閑谷学校は、備前藩主池田光政が開いた、日本最古の庶民のための学校との事です。
山間にあり、空気だけでなく、建物も清々しく、きりりとした子どもたちが学ぶ姿を思い描くことができます。


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2009/02/05

建物のプロポーション

埼玉の木の家・設計コンペの表彰式がありました。
上田知事も出席され、受賞者に声を掛けてくださいました。
私たちは、一般の部で優秀賞を戴きましたが、学生、一般の区別が無ければ、学生がすべての賞を得ていたのではないかと思えるくらい、意欲的なものが多くありました。

審査員の「伝統的木造と新建材による木造はプロポーションが違ってくる」という言葉が印象的でした。

埼玉会館 009

故前川國男氏の設計による、埼玉会館の写真です。
浦和へ行くたび、カメラを構えていたのですが、なかなかシャッターを押すことができませんでした。自分が何をとりたいのかわかっていない事もあるかもしれませんが、2次元の面に置き換えがたいものがあるような気がします。

池原先生が、設計された建物も写真を撮るのが難しいような気がします。それで、ついディテールの写真が多くなります。


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2009/02/05

デザインを決める構造

新宿の西口には、都庁を設計した故丹下健三氏を継承した事務所の設計による、地上50階建ての『モード学園 コクーンタワー』が正面に見えます。特徴的な外壁は、繭(コクーン)のように糸が絡み合った様な薄い皮膜に見えます。

東京モード学園 066

設計協力者:構造として、アラップ・ジャパンが入っています。
ロンドンに本社を持つ、国際的な総合エンジニアリング・コンサルティング会社アラップの日本法人です。斬新なデザインの建物のデーターの中に、構造設計としてアラップの名前をよく見かけます。その技術力に驚嘆しています。

コンピューターで構造解析ができるようになったことで、デザインの幅が広がりました。最近、構造デザインの良し悪しが、建物の美しさに大きく影響していると感じることが多くなりました。
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2009/02/04

取り壊される建築

建築は、絵画とか彫刻と違う点の一つは、機能を持っているところだと思っています。
そのため、現状に合わなくなれば取り壊されたり、又は改修されることも必要かも知れません。
しかし、なかには文化として、あるいは芸術として、残す価値のあるものが数多くあるように思います。

先日、池原先生にお会いした時、村野先生の設計した建物が次々と壊されていることを伺いました。出光興産のゲストハウスの『松寿荘』もとり壊され、向いにあった数奇屋造りの『指月亭』も既に存在しないようです。村野先生の和風の建物は、年月を経ても陳腐化しない建物の一つだと思っていたので、大変残念に思いました。もう、本の中でしか見ることができません。

『「資産の有効活用など経営上の理由」(同社広報課)から売却を決めた。』ようですが、建物を資産価値でしか評価できない人々によって動かされているかもしれない日本の、『文化』の将来を憂えます。

前川邸外観 164

江戸東京たてもの園の前川國男自邸の外観です。ここでは、本物に接し、空間を感じ、本だけでは難しい体験をすることができます。
昨日のブログのリボンさんのコメントをご覧ください
感動しました!
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2009/02/02

解体し組み立てることもできる

伝統的な継ぎ手、仕口をつかった家の上棟を見せていただきました。
突然の、申し出に快く承諾して下さった設計者の方には大変感謝しております。

最近、事務所の近辺ではプレカット+金物が主流になり、なかなか伝統的な継ぎ手、仕口をつかった建物を見る機会がありません。
いつの日にか、木造の伝統工法の建物を設計してみたいと願っています。その『いつか』のために、良いものを、たくさん見ておきたいと思っています。

前川邸 172

江戸東京たてもの園に移築された、上野の東京文化会館の設計者でもある前川國男の自邸です。
昭和17年に竣工し、昭和48年に解体されました。部材が、軽井沢の別荘に保管されていたので、復元できたようです。木造の建物は、解体し組み立てることもできるし、部材を使って新たなものを作ることもできます。


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