2009/04/30
ちょっと考えた『京都』
今日は、トイレの話です。
日経BPケンプラッツに、調査した9割以上の小学生が洋式トイレを支持したという記事がありました。かつては、洋式のトイレの使い方がわからなくて・・・などという話を聞いたこともありますが、今の子どもは、和式のトイレを知らない子どももいるようです。
洋式のトイレは、体に負担が少なく、汚れにくいので、最近携わった住宅では、すべての方が洋式トイレを希望されました。
和式の場合は、床を一段下げて水洗いできるようにタイルで仕上げられていたこともありますが、もはや一段下げる必要は無いように思います。

書こうか書くまいか、ちょっと考えた『京都』
『柊屋』さんの御池通りに面した黒い板塀の足元の、点々と赤い鳥居のマーク。『小便無用』という暗黙の了解ですね。『柊屋』さんも困ってのことだと思いますが・・・。(これが『京都の粋だ!』という人、いらっしゃらないでしょうね?)
♀としては、これが、どうもいただけません。『してない』とは思いますが、これがあることで、臭ってくるような気がして・・・。
暗がりで、壁があって・・・が、そうさせているような気がします。フットライトをつけ明るくするとか、花を植えるとか・・・どうでしょうか?
日経BPケンプラッツに、調査した9割以上の小学生が洋式トイレを支持したという記事がありました。かつては、洋式のトイレの使い方がわからなくて・・・などという話を聞いたこともありますが、今の子どもは、和式のトイレを知らない子どももいるようです。
洋式のトイレは、体に負担が少なく、汚れにくいので、最近携わった住宅では、すべての方が洋式トイレを希望されました。
和式の場合は、床を一段下げて水洗いできるようにタイルで仕上げられていたこともありますが、もはや一段下げる必要は無いように思います。

書こうか書くまいか、ちょっと考えた『京都』
『柊屋』さんの御池通りに面した黒い板塀の足元の、点々と赤い鳥居のマーク。『小便無用』という暗黙の了解ですね。『柊屋』さんも困ってのことだと思いますが・・・。(これが『京都の粋だ!』という人、いらっしゃらないでしょうね?)
♀としては、これが、どうもいただけません。『してない』とは思いますが、これがあることで、臭ってくるような気がして・・・。
暗がりで、壁があって・・・が、そうさせているような気がします。フットライトをつけ明るくするとか、花を植えるとか・・・どうでしょうか?
2009/04/28
2009/04/27
2009/04/24
おもてなしの心
京都の老舗旅館『俵屋』さんと、『柊屋』さんは道を挟んで建っています。
車が2台並ぶことができたので、それなりの道幅を持った通りのはずですが、『路地に面して、そっけないくらい、さりげない玄関がある』という印象でした。
一般的なホテルでは、車を利用する人のために車廻しに大きな庇をつけるなど、玄関が仰々しくなってしまいます。このような京都のさりげない、打ち水(おもてなしの心?)が似合う玄関が好ましく思えました。

『俵屋』さんは、時折雑誌に掲載されることがあり、しつらえの美しさに時を忘れてしまいます。そして、作り出している人々の美に対する感性に想いをはせます。
吉村順三先生が改修をされており、一度泊まってみたい旅館です。
車が2台並ぶことができたので、それなりの道幅を持った通りのはずですが、『路地に面して、そっけないくらい、さりげない玄関がある』という印象でした。
一般的なホテルでは、車を利用する人のために車廻しに大きな庇をつけるなど、玄関が仰々しくなってしまいます。このような京都のさりげない、打ち水(おもてなしの心?)が似合う玄関が好ましく思えました。

『俵屋』さんは、時折雑誌に掲載されることがあり、しつらえの美しさに時を忘れてしまいます。そして、作り出している人々の美に対する感性に想いをはせます。
吉村順三先生が改修をされており、一度泊まってみたい旅館です。
2009/04/24
2009/04/22
唐長
京都では念願の『唐長』へも行くことができました。
以前、床の間に唐長の唐紙を使ったことがあります。その時は、サンプル帳をお借りし、その中から選んで使いました。現在では、そのようなサービスは無く、修学院工房での打ち合わせによるようです。
代々伝わる版木が傷んできているためのようですが、少し敷居が高くなってしまったような気がします。
しかし、唐長の唐紙のすばらしさは期待を裏切りません。
唐長の三条サロンは、アンテナショップとも言えるかもしれません。唐紙をふんだんに使った空間で、唐紙の使い方、唐紙の魅力を満喫できます。興味をもたれた方には、ぜひ三条サロンへお出かけになることをお勧めします。美術館にいるような時間を過ごすことができます。
また、四条烏丸店では、カードなど買い求めることができます。
4月24日NHKの教育TV『美の壺』のテーマが『襖』のようです。
その中で、唐長の唐紙も取り上げられるのではと思って楽しみにしています。

京都では店先の『庭』も勉強になりました。
唐長の三条サロンでは、白い山吹、富貴草と共に、一株のクリスマスローズが植えられていました。
庭を造った方は、京都の老舗旅館『俵屋』さんの庭をなさる方と伺いました。
以前、床の間に唐長の唐紙を使ったことがあります。その時は、サンプル帳をお借りし、その中から選んで使いました。現在では、そのようなサービスは無く、修学院工房での打ち合わせによるようです。
代々伝わる版木が傷んできているためのようですが、少し敷居が高くなってしまったような気がします。
しかし、唐長の唐紙のすばらしさは期待を裏切りません。
唐長の三条サロンは、アンテナショップとも言えるかもしれません。唐紙をふんだんに使った空間で、唐紙の使い方、唐紙の魅力を満喫できます。興味をもたれた方には、ぜひ三条サロンへお出かけになることをお勧めします。美術館にいるような時間を過ごすことができます。
また、四条烏丸店では、カードなど買い求めることができます。
4月24日NHKの教育TV『美の壺』のテーマが『襖』のようです。
その中で、唐長の唐紙も取り上げられるのではと思って楽しみにしています。

京都では店先の『庭』も勉強になりました。
唐長の三条サロンでは、白い山吹、富貴草と共に、一株のクリスマスローズが植えられていました。
庭を造った方は、京都の老舗旅館『俵屋』さんの庭をなさる方と伺いました。
2009/04/21
2009/04/20
2009/04/16
花々詞(かかし)
先日、建築中の建物を見せていただくために川口に行きました。そこで、毎日でも通いたいような花屋を見つけました。
『花々詞(かかし)』という名前のお店です。さりげなく静かな花が、冷蔵ショーケースの中ではなく置かれていました。
4月4日に開店したばかりと聞きました。イオンモールのすぐ前です。
近所にもあって欲しいような、お店です。
欲しいと思ったクレチマスは、残念ながら売約済みでした。記憶にとどめておきたいと思い、撮影させていただきました。
そして、霧の中に溶け込むような『フランネルフラワー』を包んでいただいて帰りました。

明日早朝、京都へ向けて発ちます。明日のブログは、お休みします。
『花々詞(かかし)』という名前のお店です。さりげなく静かな花が、冷蔵ショーケースの中ではなく置かれていました。
4月4日に開店したばかりと聞きました。イオンモールのすぐ前です。
近所にもあって欲しいような、お店です。
欲しいと思ったクレチマスは、残念ながら売約済みでした。記憶にとどめておきたいと思い、撮影させていただきました。
そして、霧の中に溶け込むような『フランネルフラワー』を包んでいただいて帰りました。

明日早朝、京都へ向けて発ちます。明日のブログは、お休みします。
2009/04/15
更新の時期
筑後20年を経た住宅のリフォーム工事で、既存のサッシを更新するかどうかで相談を受けました。
増築部に取り付けた新しいサッシが、とても軽く開閉できるので、既存のサッシの重さが気になられたようです。
コストの負担が問題にならないようであれば、ペアガラスが入った断熱サッシに変えることをお勧めします。結露対策(全く発生しないというわけではありませんが、減ります。)と共に、冷暖房の負荷が小さくなります。
しかし、コスト面を考えての相談でしょう。
このような場合、サッシの状況で見極めるのはもちろんですが、その他に建物の寿命を考えます。建物の寿命は、建物の劣化だけでなく、暮らし方(暮らす人の世代交代など)によっても変わってきます。
劣化という点では、相談を受けたサッシは、重くはなっていますが、まだ使えそうです。
今後10年くらいで建替えをお考えであれば、既存のサッシの戸車を替えることで、だいぶ軽くなるので、使い続けることができるでしょう。
しかし、20年、30年と建物を使い続けることを希望されるようであれば、この時期でペアガラス入りの断熱サッシへの交換をお勧めします。

池原先生が設計された熊谷市の熊谷文化創造館『さくらめいと』の水盤には、建物がゆらゆらと映っていました。
『太陽のホール』の舞台の背にある石張りの巨大な扉を開けると、水盤に浮がぶ屋外ステージと一体になります。観客は、屋外からも観ることができるようになります。
外部と内部がつながり一体になることで、多様な使い方ができるよう考えられています。
増築部に取り付けた新しいサッシが、とても軽く開閉できるので、既存のサッシの重さが気になられたようです。
コストの負担が問題にならないようであれば、ペアガラスが入った断熱サッシに変えることをお勧めします。結露対策(全く発生しないというわけではありませんが、減ります。)と共に、冷暖房の負荷が小さくなります。
しかし、コスト面を考えての相談でしょう。
このような場合、サッシの状況で見極めるのはもちろんですが、その他に建物の寿命を考えます。建物の寿命は、建物の劣化だけでなく、暮らし方(暮らす人の世代交代など)によっても変わってきます。
劣化という点では、相談を受けたサッシは、重くはなっていますが、まだ使えそうです。
今後10年くらいで建替えをお考えであれば、既存のサッシの戸車を替えることで、だいぶ軽くなるので、使い続けることができるでしょう。
しかし、20年、30年と建物を使い続けることを希望されるようであれば、この時期でペアガラス入りの断熱サッシへの交換をお勧めします。

池原先生が設計された熊谷市の熊谷文化創造館『さくらめいと』の水盤には、建物がゆらゆらと映っていました。
『太陽のホール』の舞台の背にある石張りの巨大な扉を開けると、水盤に浮がぶ屋外ステージと一体になります。観客は、屋外からも観ることができるようになります。
外部と内部がつながり一体になることで、多様な使い方ができるよう考えられています。
2009/04/14
2009/04/13
2009/04/10
2009/04/09
暮らしとともに変わる家
参加したいと思っていたコンペが中止になってしまったようです。
厳しい条件でしたが、クライアントの『将来を見据えて』という言葉に力を得、いろいろ検討し、役に立てるかもしれないと思った矢先で、とても残念です。
住宅は新築時で完成形ではなく、暮らす人の生活と共に変わってゆくものではないでしょうか。たとえば、吉村順三先生が設計された東山魁夷邸もそうです。必要に応じて増築が繰り返されています。人生の節目節目で、建物に求めるものも変わってくるのものです。
クライアントのこれからを考えながら、提案することも設計事務所の仕事の一つだと思っています。
クライアントが、良い材料で丁寧に考えられた住宅で暮らすことができるよう願っています。

満開の桜の足元にも春が来ていました。
このような花も好きです。
厳しい条件でしたが、クライアントの『将来を見据えて』という言葉に力を得、いろいろ検討し、役に立てるかもしれないと思った矢先で、とても残念です。
住宅は新築時で完成形ではなく、暮らす人の生活と共に変わってゆくものではないでしょうか。たとえば、吉村順三先生が設計された東山魁夷邸もそうです。必要に応じて増築が繰り返されています。人生の節目節目で、建物に求めるものも変わってくるのものです。
クライアントのこれからを考えながら、提案することも設計事務所の仕事の一つだと思っています。
クライアントが、良い材料で丁寧に考えられた住宅で暮らすことができるよう願っています。

満開の桜の足元にも春が来ていました。
このような花も好きです。
2009/04/08
効果的なタイル
『建物の中に入った時、真っ先に天井を見上げるのは、建築関係の人』と、聞いたことがありますか?
ある建築家の奥様は、『一緒に買い物に行っても、お店の壁を手でさすっているのよ。壁の方を向いて!』と笑っておられました。
観察していると、どうもそのような人が多いような気がします。
普通の人は、最初に床・道など下に目が行くことが多いようです。

青森駅で見かけた床タイルです。一目で、青森の夏の夜祭り『ねぶた』が浮かびます。
街のアピールになっていますね!
ある建築家の奥様は、『一緒に買い物に行っても、お店の壁を手でさすっているのよ。壁の方を向いて!』と笑っておられました。
観察していると、どうもそのような人が多いような気がします。
普通の人は、最初に床・道など下に目が行くことが多いようです。

青森駅で見かけた床タイルです。一目で、青森の夏の夜祭り『ねぶた』が浮かびます。
街のアピールになっていますね!
2009/04/07
2009/04/06
さくら さくら
2世帯住宅にするためのリフォーム工事が進んでいます。
1階のクライアントの居住スペースの上に、ご子息の家族が暮らすことになります。
ご子息は、床をフローリングにすることを希望されていました。しかし、戸建てでは、床の防音は難しく、1階のご両親に配慮し、絨毯をお考えでした。私たちは、お子さんがキャスター付きの椅子で勉強されるとのことを伺い、ある程度の硬さを持ったタイルカーペットを提案させていただきました。
絨毯は、ほとんどの場合下地にクッション材のフェルトを入れます。柔らかく、膝にも良いようですが、キャスターを使う場合、沈み込んで動かなくなります。また、車椅子の場合も同様で、移動に大きな力が必要になります。
タイルカーペットは、このような場合、程よい硬さを得られます。

満開のさくら。風も無く、暖かい日でした。
1階のクライアントの居住スペースの上に、ご子息の家族が暮らすことになります。
ご子息は、床をフローリングにすることを希望されていました。しかし、戸建てでは、床の防音は難しく、1階のご両親に配慮し、絨毯をお考えでした。私たちは、お子さんがキャスター付きの椅子で勉強されるとのことを伺い、ある程度の硬さを持ったタイルカーペットを提案させていただきました。
絨毯は、ほとんどの場合下地にクッション材のフェルトを入れます。柔らかく、膝にも良いようですが、キャスターを使う場合、沈み込んで動かなくなります。また、車椅子の場合も同様で、移動に大きな力が必要になります。
タイルカーペットは、このような場合、程よい硬さを得られます。

満開のさくら。風も無く、暖かい日でした。
2009/04/03
2009/04/02
家を『つくる』ということ
エイプリルフールを楽しむ間もなく、もう1年の1/3が終わったことに驚いています。
好きな街に建築される予定の住宅のコンペ(設計競技)があります。しかし、『参加』に踏み切れないでいます。
住宅は、住み手のお話を伺う過程を経て、『作っていくも』のだと考えています。
しかし、このコンペのクライアントが提示している条件は、竣工まで4ヶ月です。これではどのように暮らしたいのかということを聞く、十分な時間をとることができそうにありません。
コンペで気に入った『家を選ぶ』という感覚なのかもしれませんが、少しデザインされた建売住宅を買うのとなんら変わらないような気がし、残念な気がします。
住まい手には、『家をつくる』楽しさと大変さを体験してもらいと考えています。そうすることで、より大切に、愛着を持って住み続けることができると考えています。

青空に浮かび上がっているのは、西武園遊園地の中央ゲートです。♂が池原先生の下で、西武球場の次に担当した仕事です。
白くペイントされた今も美しいのですが、当初は、クレヨン・パステルのようなタッチで部分的に彩色されていました。池原先生の師でもある今井先生の仕事でも見られるような、彩色はとても好きなのですが、当時の写真が見当たらないのが残念です。
今度、古い建築雑誌を探してみたいと思います。
好きな街に建築される予定の住宅のコンペ(設計競技)があります。しかし、『参加』に踏み切れないでいます。
住宅は、住み手のお話を伺う過程を経て、『作っていくも』のだと考えています。
しかし、このコンペのクライアントが提示している条件は、竣工まで4ヶ月です。これではどのように暮らしたいのかということを聞く、十分な時間をとることができそうにありません。
コンペで気に入った『家を選ぶ』という感覚なのかもしれませんが、少しデザインされた建売住宅を買うのとなんら変わらないような気がし、残念な気がします。
住まい手には、『家をつくる』楽しさと大変さを体験してもらいと考えています。そうすることで、より大切に、愛着を持って住み続けることができると考えています。

青空に浮かび上がっているのは、西武園遊園地の中央ゲートです。♂が池原先生の下で、西武球場の次に担当した仕事です。
白くペイントされた今も美しいのですが、当初は、クレヨン・パステルのようなタッチで部分的に彩色されていました。池原先生の師でもある今井先生の仕事でも見られるような、彩色はとても好きなのですが、当時の写真が見当たらないのが残念です。
今度、古い建築雑誌を探してみたいと思います。
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