2009/07/30
リチさんのかわいらしいタペストリー
以前、目黒区立美術館で開催された『上野伊三郎+リチ コレクション展』で、買い求めることができなかった図録が増刷されたことを知り、さっそく申し込みました。
展覧会を見てから、リチさんのデザインの本を探していたのですが、見つけることができず残念な思いをしていたので、うれしい知らせでした。

村野先生が設計された日生劇場のロビーには、リチさんのかわいらしいタペストリーがあります。
中国の街でのひとコマです。
もともとはこんなに黄色くは無かったと案内してくださった若い女性が残念そうに話しておられました。原因はタバコのヤニで、洗っても取れなかったようです。
彼女は、小さい頃から、日生劇場を見てこられた方のようです。
リチさんによって描かれた壁天井がある地下レストランの様子を伺うと、大変魅力的な空間だったけれど、改装されて普通のお店になったと話しておられました。
展覧会を見てから、リチさんのデザインの本を探していたのですが、見つけることができず残念な思いをしていたので、うれしい知らせでした。

村野先生が設計された日生劇場のロビーには、リチさんのかわいらしいタペストリーがあります。
中国の街でのひとコマです。
もともとはこんなに黄色くは無かったと案内してくださった若い女性が残念そうに話しておられました。原因はタバコのヤニで、洗っても取れなかったようです。
彼女は、小さい頃から、日生劇場を見てこられた方のようです。
リチさんによって描かれた壁天井がある地下レストランの様子を伺うと、大変魅力的な空間だったけれど、改装されて普通のお店になったと話しておられました。
2009/07/29
2009/07/28
最も印象的な美術館
日本海に面した糸魚川市に村野藤吾先生が設計した谷村美術館があります。澤田政廣の木彫りの仏像のためだけの美術館で、♂♀がこれまで見た美術館の中では、建築空間と展示が調和した最も印象的な美術館です。
仏像を最も魅力的に見せる空間と光、そしてその影に時間を忘れます。一つの仏像に一つの空間が与えられています。一つの空間から次の空間へ、ゆっくりと流れるように誘われます。
運営のための資金不足で閉館になったと聞いて残念に思っていました。
それが、8月1日~16日に特別に開館されます。
谷村美術館に行くためだけに糸魚川にお出かけになっても満足されることでしょう。
地方に、こんなすばらしい美術館があったのかと感嘆されることでしょう。

村野先生が設計された、日生劇場です。今、これほどのものを作ることができるクライアントさんがいるのでしょうか?また、作ることができる職人さんも・・・。
建築学会賞を受賞した早稲田大学の文学部も取り壊され、大阪の新歌舞伎座も閉館しました。出光興産のゲストハウスだった松寿荘も今はありません。日生劇場も・・・という噂も聞きますが、設計がすばらしいと言った理由ばかりでなく、工芸的な職人さんの手仕事という点からも、残って欲しい建物です。
仏像を最も魅力的に見せる空間と光、そしてその影に時間を忘れます。一つの仏像に一つの空間が与えられています。一つの空間から次の空間へ、ゆっくりと流れるように誘われます。
運営のための資金不足で閉館になったと聞いて残念に思っていました。
それが、8月1日~16日に特別に開館されます。
谷村美術館に行くためだけに糸魚川にお出かけになっても満足されることでしょう。
地方に、こんなすばらしい美術館があったのかと感嘆されることでしょう。

村野先生が設計された、日生劇場です。今、これほどのものを作ることができるクライアントさんがいるのでしょうか?また、作ることができる職人さんも・・・。
建築学会賞を受賞した早稲田大学の文学部も取り壊され、大阪の新歌舞伎座も閉館しました。出光興産のゲストハウスだった松寿荘も今はありません。日生劇場も・・・という噂も聞きますが、設計がすばらしいと言った理由ばかりでなく、工芸的な職人さんの手仕事という点からも、残って欲しい建物です。
2009/07/27
7月1日の記事に加えて
先頃、芥川賞と直木賞の発表がありました。それぞれ、141回とのことです。上梓される書物は加速度的に増え、蓄積されています。子どもたちは、私たちが子どもだった頃より多くの書籍の中から、自分が読むものを決めることになります。
どんな本を読むのでしょうか?
建築は書籍と違って、蓄積に限界があります。『敷地』が必要と言う理由からです。所有者が、老朽化もしくは役目が済んだと判断すると取り壊されることがほとんどです。
しかし、中には残したいと思う建物があるのですが・・・。

村野藤吾先生が設計されたルーテル神学大学のチャペルのトップライトです。
竣工時には雑誌にも取り上げられた、村野先生の代表作の一つともいえる建物です。この空間は、年月を経た今でも敬虔な気持ちになります。
村野先生の建築の見学会に応募する学生が、予想に反して少なかったようです。最近の建築雑誌では取り上げられない村野先生の建物は、建築を学ぶ学生にとって『過去の建物』になってしまったのかもしれません。しかし、見学会などの機会を通じて、若い人々に、『年月を経て良さを増す建物』を知ってもらいたいと思います。
建築に理解を持つ人が増えて欲しいと思います。そのためには、多くの人が、いろいろな空間を体験する機会、建築について勉強する機会をもつことが大きく影響するような気がします。
7月1日の記事に加えて
どんな本を読むのでしょうか?
建築は書籍と違って、蓄積に限界があります。『敷地』が必要と言う理由からです。所有者が、老朽化もしくは役目が済んだと判断すると取り壊されることがほとんどです。
しかし、中には残したいと思う建物があるのですが・・・。

村野藤吾先生が設計されたルーテル神学大学のチャペルのトップライトです。
竣工時には雑誌にも取り上げられた、村野先生の代表作の一つともいえる建物です。この空間は、年月を経た今でも敬虔な気持ちになります。
村野先生の建築の見学会に応募する学生が、予想に反して少なかったようです。最近の建築雑誌では取り上げられない村野先生の建物は、建築を学ぶ学生にとって『過去の建物』になってしまったのかもしれません。しかし、見学会などの機会を通じて、若い人々に、『年月を経て良さを増す建物』を知ってもらいたいと思います。
建築に理解を持つ人が増えて欲しいと思います。そのためには、多くの人が、いろいろな空間を体験する機会、建築について勉強する機会をもつことが大きく影響するような気がします。
7月1日の記事に加えて
2009/07/25
2009/07/23
2009/07/22
聖天宮
埼玉県坂戸市に道教のお宮『聖天宮(せいてんきゅう)』があることをご存知でしょうか。
昨年の暮れだったでしょうか知り合いの建築士さんに『台湾に行こう!』と誘われ、連れて行ってくれたのが聖天宮です。
何の脈絡も無い場所に、神様のお告げと言うことで一度も来日したことの無い台湾の方が建てたと聞きました。
屋根の龍など、細かい細工はガラスとのことです。

材料をすべて台湾から運び、台湾の職人さんが立てたようです。
日光の東照宮もきらびやかな造りですが、屋根のそり、色使い、装飾に日本と台湾の違いがはっきりと解るような気がします。
これも、確認申請をして建てたんだろうな・・・と、ふとよぎりましたが、おみくじを、引いてきました。『神様も考える』おみくじが、何とも好いのです。
もう少し
昨年の暮れだったでしょうか知り合いの建築士さんに『台湾に行こう!』と誘われ、連れて行ってくれたのが聖天宮です。
何の脈絡も無い場所に、神様のお告げと言うことで一度も来日したことの無い台湾の方が建てたと聞きました。
屋根の龍など、細かい細工はガラスとのことです。

材料をすべて台湾から運び、台湾の職人さんが立てたようです。
日光の東照宮もきらびやかな造りですが、屋根のそり、色使い、装飾に日本と台湾の違いがはっきりと解るような気がします。
これも、確認申請をして建てたんだろうな・・・と、ふとよぎりましたが、おみくじを、引いてきました。『神様も考える』おみくじが、何とも好いのです。
もう少し
2009/07/18
『無駄』の意味
木々に囲まれた高台に建つ住宅のコンペがあり、クライアントさんの要望の中に、『昔から「無駄なスペース」が欲しいと思っていました』とありました。
『無駄』と表現はされていますが、それがあることで人生を豊かにしたり、思いがけない感動を得ることができる空間だとご存知なのでしょう。
住宅にあっては、南からの光が入る、機能的とか収納量が多いなど、生活に即した事柄が重要視されることが多いのですが、違う次元の、このようなことも大事にして設計したいと思っています。

大きな空と、木々、漠然とした大きさの自然の中に形のある建物を置くことで、『スケール』が生まれ、よりはっきりと自然の移ろいを感じることができる家を提案しました。
『無駄』と表現はされていますが、それがあることで人生を豊かにしたり、思いがけない感動を得ることができる空間だとご存知なのでしょう。
住宅にあっては、南からの光が入る、機能的とか収納量が多いなど、生活に即した事柄が重要視されることが多いのですが、違う次元の、このようなことも大事にして設計したいと思っています。

大きな空と、木々、漠然とした大きさの自然の中に形のある建物を置くことで、『スケール』が生まれ、よりはっきりと自然の移ろいを感じることができる家を提案しました。
2009/07/16
2009/07/15
コンペ提出後のひととき
今日提出の住宅コンペを出し終えて、♂はそのまま芸術学校学校へ。今日のテーマは『地図』のようです。キリスト教の地図・・・など、準備していました。
♀は少し休憩です。
事務所には、ベッドがあります。たそがれ時に、照明をつけず天井を見ているのが好きです。
昨日梅雨があけたようで、今日は気持ちのよい風があります。
先週に比べ、日が短くなったことに気付きます。
天井に映る、柔らかい影がゆれ、だんだん輪郭がぼやけ、暗くなってきます。

外では、近所の人が立ち話をしています。おじさんとおばさん。私たちの住まいのある、団地ではあまり見かけない組み合わせです。
それとも、事務所が一階にあるからでしょうか?
そんなことは、ありません。平行に並んでいる棟を持つ団地では、下で話している声は、それぞれの建物に反射しながら上の階まで、響くはずですから・・・。
♀は少し休憩です。
事務所には、ベッドがあります。たそがれ時に、照明をつけず天井を見ているのが好きです。
昨日梅雨があけたようで、今日は気持ちのよい風があります。
先週に比べ、日が短くなったことに気付きます。
天井に映る、柔らかい影がゆれ、だんだん輪郭がぼやけ、暗くなってきます。

外では、近所の人が立ち話をしています。おじさんとおばさん。私たちの住まいのある、団地ではあまり見かけない組み合わせです。
それとも、事務所が一階にあるからでしょうか?
そんなことは、ありません。平行に並んでいる棟を持つ団地では、下で話している声は、それぞれの建物に反射しながら上の階まで、響くはずですから・・・。
2009/07/14
2009/07/13
2009/07/10
2009/07/09
蒸し暑い日に考えること
蒸し暑い日が続いています。
どうしたら涼しく過ごすことができるか考えています。
ベランダ・・・昨年は無かったトマトがベランダの照り返しを防いでくれています。水をやると、気化熱で少し涼しく感じるような気がします。
窓・・・建物の日陰になる北側は、日が当たる南側より涼しいため(特に、1階だと地面の温度が低いので)、温度差で北の窓から、南の窓へ抜けるような気がします。

寝るとき(事務所には、ベッドがあります)・・・普段、ベッドは壁にくっついているのですが、壁から離します。そして、マットレスの中にあるバネの部分の通気が良くなるよう、シーツでくるむことはやめます。ベットパットは通気性の良いものに。これで、だいぶ涼しくなります。通気を良くすることで、ベッドに熱がこもらなくなり涼しいのだと思っています。
片付けなければと思いながらそのままのウールのカーペットは、意外と暑苦しくなく、フローリングが湿度を含み、素足だとぺたぺたする時でも、さらりとして気持ち良く過ごせることに気付きます。
どうしたら涼しく過ごすことができるか考えています。
ベランダ・・・昨年は無かったトマトがベランダの照り返しを防いでくれています。水をやると、気化熱で少し涼しく感じるような気がします。
窓・・・建物の日陰になる北側は、日が当たる南側より涼しいため(特に、1階だと地面の温度が低いので)、温度差で北の窓から、南の窓へ抜けるような気がします。

寝るとき(事務所には、ベッドがあります)・・・普段、ベッドは壁にくっついているのですが、壁から離します。そして、マットレスの中にあるバネの部分の通気が良くなるよう、シーツでくるむことはやめます。ベットパットは通気性の良いものに。これで、だいぶ涼しくなります。通気を良くすることで、ベッドに熱がこもらなくなり涼しいのだと思っています。
片付けなければと思いながらそのままのウールのカーペットは、意外と暑苦しくなく、フローリングが湿度を含み、素足だとぺたぺたする時でも、さらりとして気持ち良く過ごせることに気付きます。
2009/07/09
クライアントの存在の大きさ
日生劇場の内部は生物のような印象の空間です。好きな人、嫌いな人がはっきりと分かれそうな空間です。実は、♀も苦手です。アコヤ貝を貼った天井がうねる独特な空間が、海の生物『ナマコ』のような気がして・・・。
しかし、『建築』として考えると『すごい!』と言わざるをえないような空間です。空間を考えた村野先生も『すごい!』のですが、どのように作るのか一緒に考えたであろうゼネコンの担当者、作った職人さんの技量にも敬意を表します。
そして何よりも、クライアント(日本生命 5代社長 弘世氏)の存在が大きいといえるでしょう。

池原事務所で一緒に仕事をしていた与美さんのインテリアショップ『INTERUDE』が、7月11日、名古屋にオープンします。彼女は、TIME & STYLE の店長をされていたこともあり、センスは抜群です。きっと素敵なお店になることでしょう。
また、与美さんのご主人の半谷さんは、建築事務所を主宰しており、インテリアだけでなく建築の相談にも乗ってくれることでしょう。(半谷さんも、池原事務所で一緒に仕事をした仲間です。)
お近くの方は、ぜひ、足をお運びくださいませ。
カフェも併設しているようです。(うれしいですね!)
しかし、『建築』として考えると『すごい!』と言わざるをえないような空間です。空間を考えた村野先生も『すごい!』のですが、どのように作るのか一緒に考えたであろうゼネコンの担当者、作った職人さんの技量にも敬意を表します。
そして何よりも、クライアント(日本生命 5代社長 弘世氏)の存在が大きいといえるでしょう。

池原事務所で一緒に仕事をしていた与美さんのインテリアショップ『INTERUDE』が、7月11日、名古屋にオープンします。彼女は、TIME & STYLE の店長をされていたこともあり、センスは抜群です。きっと素敵なお店になることでしょう。
また、与美さんのご主人の半谷さんは、建築事務所を主宰しており、インテリアだけでなく建築の相談にも乗ってくれることでしょう。(半谷さんも、池原事務所で一緒に仕事をした仲間です。)
お近くの方は、ぜひ、足をお運びくださいませ。
カフェも併設しているようです。(うれしいですね!)
2009/07/07
2009/07/06
2009/07/04
さらりと凄いデザイン
TRENDYnetで素敵な色鉛筆を見つけました。ドイツのLYRA社の『カラーストライプ』と言う色鉛筆です。
記事の小見出しに『天むす』とあったので、なんだろうと思いながら読み始めたのですが・・・『天むす』状態の芯が、機能を高め、美しいデザインになっています。『天むす状態の芯の色鉛筆』ですが、できあがったものを見るとなんでもないことのように思われますが、その発想は凄いと思います。
気に入った数本を、色鉛筆にあったデザインのシャープなケースに入れ、打ち合わせの時、さりげなく机の上に置きたいようなデザインです。欲しい・・・。

デジカメの写真をトリミングしてみました。水滴と言うより、ころころ丸い水玉とその影の面白いこと!
記事の小見出しに『天むす』とあったので、なんだろうと思いながら読み始めたのですが・・・『天むす』状態の芯が、機能を高め、美しいデザインになっています。『天むす状態の芯の色鉛筆』ですが、できあがったものを見るとなんでもないことのように思われますが、その発想は凄いと思います。
気に入った数本を、色鉛筆にあったデザインのシャープなケースに入れ、打ち合わせの時、さりげなく机の上に置きたいようなデザインです。欲しい・・・。

デジカメの写真をトリミングしてみました。水滴と言うより、ころころ丸い水玉とその影の面白いこと!
2009/07/02
スケールの感覚
大工さんから『どうしましょう?』と、電話がかかってきます。
またか!と思うことは、床のレベルの問題です。
スケルトンにしてのリフォームを除き、リフォーム工事では、『床のレベル』に悩むことが、ほとんどです。住んでおられる方はあまり意識しないようですが、リフォームを考える頃には既存住宅の床は、傾いていることが多いようで、工事の場合は『要注意』なのです。
間仕切を撤去して一室にするような場合、出入り口のレベルは同じでも、間仕切の壁を取ったら、それぞれの床に2cmくらいの段差があることがあります。
そのような場合、他の部屋との出入り口、掃出しサッシのレベルなど考えながらレベルを決めます。
何とか納まるのがほとんどですが・・・。

『as it is』
中村好文氏が設計された美術館です。広過ぎず狭過ぎず、大き過ぎず小さ過ぎず、スケールの感覚が心地よい空間でした。
日本茶を戴き、静かな時間を過ごしました。
またか!と思うことは、床のレベルの問題です。
スケルトンにしてのリフォームを除き、リフォーム工事では、『床のレベル』に悩むことが、ほとんどです。住んでおられる方はあまり意識しないようですが、リフォームを考える頃には既存住宅の床は、傾いていることが多いようで、工事の場合は『要注意』なのです。
間仕切を撤去して一室にするような場合、出入り口のレベルは同じでも、間仕切の壁を取ったら、それぞれの床に2cmくらいの段差があることがあります。
そのような場合、他の部屋との出入り口、掃出しサッシのレベルなど考えながらレベルを決めます。
何とか納まるのがほとんどですが・・・。

『as it is』
中村好文氏が設計された美術館です。広過ぎず狭過ぎず、大き過ぎず小さ過ぎず、スケールの感覚が心地よい空間でした。
日本茶を戴き、静かな時間を過ごしました。
2009/07/01
見る方法
♂が講師を務める早稲田大学芸術学校では、毎年建築の見学会が企画されています。今年は村野藤吾先生の建物とのことです。通常では見ることができない建物を見ることができます。♀にとっては、うらやましいような企画です。
参加希望者が殺到するような企画(!)と思っていたのですが、そうでもなかったようです。
なぜでしょうか?
要因のひとつに『雑誌』があげられるかも知れません。
『雑誌によく取り上げられる建物がすごい建物』的な目になっているような気がします。この『すごい』が曲者かも知れないと思っています。

ルーテル学院大学の窓です。ここも、見学のコースに入っています。
建物全体をサラッと見ると、『ここに窓がある』ぐらいにしか見えませんが、図面を描くつもりで見ると、たとえようもなく美しく、どのように考えてこのようなデザインができるのかと感嘆せざるをえません。♀が、村野先生の建築は『すごい!』と認識したのは、設計の仕事をするようになり、原寸図など描くようになってからです。『(村野先生の建築を)いろいろ見ているはずなのに・・・見方を知らなかったので、もったいなかった!』と嘆いていたら、『そんなものかも知れない。』と♂が答えておりました。
参加希望者が殺到するような企画(!)と思っていたのですが、そうでもなかったようです。
なぜでしょうか?
要因のひとつに『雑誌』があげられるかも知れません。
『雑誌によく取り上げられる建物がすごい建物』的な目になっているような気がします。この『すごい』が曲者かも知れないと思っています。

ルーテル学院大学の窓です。ここも、見学のコースに入っています。
建物全体をサラッと見ると、『ここに窓がある』ぐらいにしか見えませんが、図面を描くつもりで見ると、たとえようもなく美しく、どのように考えてこのようなデザインができるのかと感嘆せざるをえません。♀が、村野先生の建築は『すごい!』と認識したのは、設計の仕事をするようになり、原寸図など描くようになってからです。『(村野先生の建築を)いろいろ見ているはずなのに・・・見方を知らなかったので、もったいなかった!』と嘆いていたら、『そんなものかも知れない。』と♂が答えておりました。
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