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2009/07/31

7月31日

品川銀座 010
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2009/07/30

リチさんのかわいらしいタペストリー

以前、目黒区立美術館で開催された『上野伊三郎+リチ コレクション展』で、買い求めることができなかった図録が増刷されたことを知り、さっそく申し込みました。

展覧会を見てから、リチさんのデザインの本を探していたのですが、見つけることができず残念な思いをしていたので、うれしい知らせでした。

murano tougo riti 082

村野先生が設計された日生劇場のロビーには、リチさんのかわいらしいタペストリーがあります。
中国の街でのひとコマです。
もともとはこんなに黄色くは無かったと案内してくださった若い女性が残念そうに話しておられました。原因はタバコのヤニで、洗っても取れなかったようです。

彼女は、小さい頃から、日生劇場を見てこられた方のようです。
リチさんによって描かれた壁天井がある地下レストランの様子を伺うと、大変魅力的な空間だったけれど、改装されて普通のお店になったと話しておられました。
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2009/07/29

地球

昨日、事務所のそばの入間基地で花火大会がありました。
幸い雨も気にならないくらいで、浴衣を着た人々が場を盛り上げていました。

花火tr 018

一方で、異常ともいえる気象による災害が報じられ、心が痛みます。

地球は寒暖を繰り返しており、今は過渡期と言う話しもありますが、CO2・オゾン層の問題など、人間の営みが地球に与えている影響が気になります。
微々たるものかもしれませんが、地球の環境に貢献できればと思っています。
つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/28

最も印象的な美術館

日本海に面した糸魚川市に村野藤吾先生が設計した谷村美術館があります。澤田政廣の木彫りの仏像のためだけの美術館で、♂♀がこれまで見た美術館の中では、建築空間と展示が調和した最も印象的な美術館です。
仏像を最も魅力的に見せる空間と光、そしてその影に時間を忘れます。一つの仏像に一つの空間が与えられています。一つの空間から次の空間へ、ゆっくりと流れるように誘われます。

運営のための資金不足で閉館になったと聞いて残念に思っていました。
それが、8月1日~16日に特別に開館されます。
谷村美術館に行くためだけに糸魚川にお出かけになっても満足されることでしょう。
地方に、こんなすばらしい美術館があったのかと感嘆されることでしょう。

murano tougo 068

村野先生が設計された、日生劇場です。今、これほどのものを作ることができるクライアントさんがいるのでしょうか?また、作ることができる職人さんも・・・。

建築学会賞を受賞した早稲田大学の文学部も取り壊され、大阪の新歌舞伎座も閉館しました。出光興産のゲストハウスだった松寿荘も今はありません。日生劇場も・・・という噂も聞きますが、設計がすばらしいと言った理由ばかりでなく、工芸的な職人さんの手仕事という点からも、残って欲しい建物です。

ご案内 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/27

7月1日の記事に加えて

先頃、芥川賞と直木賞の発表がありました。それぞれ、141回とのことです。上梓される書物は加速度的に増え、蓄積されています。子どもたちは、私たちが子どもだった頃より多くの書籍の中から、自分が読むものを決めることになります。
どんな本を読むのでしょうか?

建築は書籍と違って、蓄積に限界があります。『敷地』が必要と言う理由からです。所有者が、老朽化もしくは役目が済んだと判断すると取り壊されることがほとんどです。
しかし、中には残したいと思う建物があるのですが・・・。

ルーテル 343

村野藤吾先生が設計されたルーテル神学大学のチャペルのトップライトです。
竣工時には雑誌にも取り上げられた、村野先生の代表作の一つともいえる建物です。この空間は、年月を経た今でも敬虔な気持ちになります。

村野先生の建築の見学会に応募する学生が、予想に反して少なかったようです。最近の建築雑誌では取り上げられない村野先生の建物は、建築を学ぶ学生にとって『過去の建物』になってしまったのかもしれません。しかし、見学会などの機会を通じて、若い人々に、『年月を経て良さを増す建物』を知ってもらいたいと思います。

建築に理解を持つ人が増えて欲しいと思います。そのためには、多くの人が、いろいろな空間を体験する機会、建築について勉強する機会をもつことが大きく影響するような気がします。

7月1日の記事に加えて
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2009/07/25

銀座で見つけた天使

銀座のビルの足元に・・・天使。
最近行くことが無かった銀座の街を歩き、知らない間にどんどん新しい建物が建ったと、カメラを構え少し下がったら、建物の陰に隠れ弓矢を持った天使が、道行く人を見ていました。

発見し、ちょっとうきうきした気分で帰路につきました。

品川銀座tensi 035

事務所の窓の外に、ヨシズを立て、すだれを下げました。
涼しくなったのはもちろんですが、室内からの眺めも、一挙に夏になりました。
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2009/07/23

♂と♀の日食

日食を楽しみにしていました。欠けた太陽のかたちになるはずの、木漏れ日の影を撮影すべく、『場所はどこが良い?』『地面がコンクリートか、何かわかりやすいほうが良いかも・・・・』など、話していたのですが・・・。
当日はそれどころではなく『なぜいつも直前なんだ!』と叱られつつ、締切り締切り締切りが・・・あぁ・・・。

日食のことに気がついたのは、夕方のニュースでした。あぁ・・・。

tyoutin039.jpg

住まいのある団地も、事務所のある団地も、7月25日は夏祭りです。お天気も、もちそうです。
お祝いのお酒も、買い込みました。準備はOKです。
つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/22

聖天宮 

埼玉県坂戸市に道教のお宮『聖天宮(せいてんきゅう)』があることをご存知でしょうか。
昨年の暮れだったでしょうか知り合いの建築士さんに『台湾に行こう!』と誘われ、連れて行ってくれたのが聖天宮です。
何の脈絡も無い場所に、神様のお告げと言うことで一度も来日したことの無い台湾の方が建てたと聞きました。

屋根の龍など、細かい細工はガラスとのことです。

聖天宮  026

材料をすべて台湾から運び、台湾の職人さんが立てたようです。
日光の東照宮もきらびやかな造りですが、屋根のそり、色使い、装飾に日本と台湾の違いがはっきりと解るような気がします。

これも、確認申請をして建てたんだろうな・・・と、ふとよぎりましたが、おみくじを、引いてきました。『神様も考える』おみくじが、何とも好いのです。

もう少し

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2009/07/18

『無駄』の意味

木々に囲まれた高台に建つ住宅のコンペがあり、クライアントさんの要望の中に、『昔から「無駄なスペース」が欲しいと思っていました』とありました。

『無駄』と表現はされていますが、それがあることで人生を豊かにしたり、思いがけない感動を得ることができる空間だとご存知なのでしょう。
住宅にあっては、南からの光が入る、機能的とか収納量が多いなど、生活に即した事柄が重要視されることが多いのですが、違う次元の、このようなことも大事にして設計したいと思っています。

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大きな空と、木々、漠然とした大きさの自然の中に形のある建物を置くことで、『スケール』が生まれ、よりはっきりと自然の移ろいを感じることができる家を提案しました。
仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/16

時間がゆっくり流れるとき

かつてガラスの器は夏のものでした。

最近では一年中見かけるようになりましたが、やはり、この透明感には夏が似合ます。

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コンペを終え、照明を落としてボーっとしていた黄昏どきに発見した『ガラス』です。時間を忘れるような美しさでした。
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2009/07/15

コンペ提出後のひととき

今日提出の住宅コンペを出し終えて、♂はそのまま芸術学校学校へ。今日のテーマは『地図』のようです。キリスト教の地図・・・など、準備していました。

♀は少し休憩です。
事務所には、ベッドがあります。たそがれ時に、照明をつけず天井を見ているのが好きです。
昨日梅雨があけたようで、今日は気持ちのよい風があります。
先週に比べ、日が短くなったことに気付きます。
天井に映る、柔らかい影がゆれ、だんだん輪郭がぼやけ、暗くなってきます。

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外では、近所の人が立ち話をしています。おじさんとおばさん。私たちの住まいのある、団地ではあまり見かけない組み合わせです。
それとも、事務所が一階にあるからでしょうか?

そんなことは、ありません。平行に並んでいる棟を持つ団地では、下で話している声は、それぞれの建物に反射しながら上の階まで、響くはずですから・・・。
つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/14

時間を経ても力強さを失わない建築

『金比羅宮プロジェクト』で芸術院賞を受賞した鈴木了二先生は、早稲田大学芸術学校の校長でもあります。先日の、芸術学校の見学会にも参加されておられました。
その場で先生が話されたことを、心に刻み付けました。

『良い建物は改修されても、看板など取り付けられても、その力強さを失わない。』

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村野藤吾先生が設計された千代田生命ビルは、現在、目黒区役所として使われています。いろいろ改修は加えられていますが、現在でも通用する美しさに、このような建物が『時間を経ても力強さを失わない建築』なのだと思いました。

建築 | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/13

トマトつながりで

関東では猛暑日でしたが、TVのニュースで、八戸で大変風が強かったことを報じていました。仕事をしながらだったので、確かな数字ではありませんが風速36m/Sとか・・・
母に電話したところ、70年以上生きていたなかで、もっとも強いような気がしたと話していました。
小さな温室が飛び、トマトとインゲンが倒れたようです。

建築の構造を考える上でも『風』は、時には(超高層ビルなど)地震以上に脅威な場合があります。
住宅でも、屋根の吹き上がりなどの検討をします。

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これは、事務所のベランダで栽培しているミニトマトです。味は良いのですが・・・皮が厚くて硬いのです。毎日数個食べることができます。

つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/10

夏の結露 2 

昨日、自宅へ帰るため駐車場に行ったところ、車のボンネットが結露で濡れていました。このごろは湿度が高いので、ほんの少しの温度差でも結露するようです。

結露と言うと冬の窓を思い浮かべますが、この時期も悩まされます。カビの生育に適した気温なので気を抜けません。
北側の壁、カーテンの陰など、冬場の結露と同じような場所でも結露します。その他、夏場の特徴として、便器・洗面器など冷たい陶器、エアコンの周辺、また、吹きだした冷風が当たる壁も注意が必要です。
それと、洗濯機の中も忘れてはならない場所です。

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アクアライン『海ほたる』から
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2009/07/09

蒸し暑い日に考えること

蒸し暑い日が続いています。
どうしたら涼しく過ごすことができるか考えています。

ベランダ・・・昨年は無かったトマトがベランダの照り返しを防いでくれています。水をやると、気化熱で少し涼しく感じるような気がします。

窓・・・建物の日陰になる北側は、日が当たる南側より涼しいため(特に、1階だと地面の温度が低いので)、温度差で北の窓から、南の窓へ抜けるような気がします。

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寝るとき(事務所には、ベッドがあります)・・・普段、ベッドは壁にくっついているのですが、壁から離します。そして、マットレスの中にあるバネの部分の通気が良くなるよう、シーツでくるむことはやめます。ベットパットは通気性の良いものに。これで、だいぶ涼しくなります。通気を良くすることで、ベッドに熱がこもらなくなり涼しいのだと思っています。

片付けなければと思いながらそのままのウールのカーペットは、意外と暑苦しくなく、フローリングが湿度を含み、素足だとぺたぺたする時でも、さらりとして気持ち良く過ごせることに気付きます。
つれづれに  | Comments(0) | Trackback(0)
2009/07/09

クライアントの存在の大きさ

日生劇場の内部は生物のような印象の空間です。好きな人、嫌いな人がはっきりと分かれそうな空間です。実は、♀も苦手です。アコヤ貝を貼った天井がうねる独特な空間が、海の生物『ナマコ』のような気がして・・・。

しかし、『建築』として考えると『すごい!』と言わざるをえないような空間です。空間を考えた村野先生も『すごい!』のですが、どのように作るのか一緒に考えたであろうゼネコンの担当者、作った職人さんの技量にも敬意を表します。
そして何よりも、クライアント(日本生命 5代社長 弘世氏)の存在が大きいといえるでしょう。

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池原事務所で一緒に仕事をしていた与美さんのインテリアショップ『INTERUDE』が、7月11日、名古屋にオープンします。彼女は、TIME & STYLE の店長をされていたこともあり、センスは抜群です。きっと素敵なお店になることでしょう。
また、与美さんのご主人の半谷さんは、建築事務所を主宰しており、インテリアだけでなく建築の相談にも乗ってくれることでしょう。(半谷さんも、池原事務所で一緒に仕事をした仲間です。)
お近くの方は、ぜひ、足をお運びくださいませ。
カフェも併設しているようです。(うれしいですね!)

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2009/07/07

日生劇場の階段 村野藤吾

日生劇場では階段の曲線の美しさに目を見張りました。
そして、美しいだけでなく、踏面の奥行きと一段の高さが心地良いためでしょう、ゆったりと上り下りができます。

♂は、階段のディテールに感激していました。『池原事務所に勤務していた時は仕事に追われ、建物をじっくりと見る機会がほとんど無かった。もし、見ていたならもっと設計に生かせたのに。』と、池原事務所での仕事を振り返っていました。

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最高のものに触れ、体験し、それが新しいものを生む力になると言うことを、つくづく感じました。
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2009/07/06

貴重な体験 村野藤吾

早稲田大学芸術学校の建築の見学会で、村野藤吾先生が設計された日本生命日比谷ビル(日生劇場)、千代田生命保険相互会社本社(現 目黒区総合庁舎)、ルーテル神学大学(現 ルーテル学院大学)を見学することができました。
建築に携わっていても、見学会等でなければ、『建物』を見る機会というものが、以外にありません。大変貴重な経験でした。

早稲田大学芸術学校は夜間に開講することにより、一旦社会に出て建築に興味を持った方、大学生のダブルスクールの方など多彩な人材が集まり、実務経験の豊かな講師の下でレベルの高い授業が行われています。

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現 目黒区総合庁舎にて


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2009/07/04

さらりと凄いデザイン

TRENDYnetで素敵な色鉛筆を見つけました。ドイツのLYRA社の『カラーストライプ』と言う色鉛筆です。

記事の小見出しに『天むす』とあったので、なんだろうと思いながら読み始めたのですが・・・『天むす』状態の芯が、機能を高め、美しいデザインになっています。『天むす状態の芯の色鉛筆』ですが、できあがったものを見るとなんでもないことのように思われますが、その発想は凄いと思います。

気に入った数本を、色鉛筆にあったデザインのシャープなケースに入れ、打ち合わせの時、さりげなく机の上に置きたいようなデザインです。欲しい・・・。

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デジカメの写真をトリミングしてみました。水滴と言うより、ころころ丸い水玉とその影の面白いこと!
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2009/07/02

スケールの感覚

大工さんから『どうしましょう?』と、電話がかかってきます。
またか!と思うことは、床のレベルの問題です。
スケルトンにしてのリフォームを除き、リフォーム工事では、『床のレベル』に悩むことが、ほとんどです。住んでおられる方はあまり意識しないようですが、リフォームを考える頃には既存住宅の床は、傾いていることが多いようで、工事の場合は『要注意』なのです。

間仕切を撤去して一室にするような場合、出入り口のレベルは同じでも、間仕切の壁を取ったら、それぞれの床に2cmくらいの段差があることがあります。
そのような場合、他の部屋との出入り口、掃出しサッシのレベルなど考えながらレベルを決めます。

何とか納まるのがほとんどですが・・・。

as  293

as it is
中村好文氏が設計された美術館です。広過ぎず狭過ぎず、大き過ぎず小さ過ぎず、スケールの感覚が心地よい空間でした。

日本茶を戴き、静かな時間を過ごしました。



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2009/07/01

見る方法

♂が講師を務める早稲田大学芸術学校では、毎年建築の見学会が企画されています。今年は村野藤吾先生の建物とのことです。通常では見ることができない建物を見ることができます。♀にとっては、うらやましいような企画です。

参加希望者が殺到するような企画(!)と思っていたのですが、そうでもなかったようです。
なぜでしょうか?
要因のひとつに『雑誌』があげられるかも知れません。
『雑誌によく取り上げられる建物がすごい建物』的な目になっているような気がします。この『すごい』が曲者かも知れないと思っています。

ルーテル神学大学 084

ルーテル学院大学の窓です。ここも、見学のコースに入っています。
建物全体をサラッと見ると、『ここに窓がある』ぐらいにしか見えませんが、図面を描くつもりで見ると、たとえようもなく美しく、どのように考えてこのようなデザインができるのかと感嘆せざるをえません。♀が、村野先生の建築は『すごい!』と認識したのは、設計の仕事をするようになり、原寸図など描くようになってからです。『(村野先生の建築を)いろいろ見ているはずなのに・・・見方を知らなかったので、もったいなかった!』と嘆いていたら、『そんなものかも知れない。』と♂が答えておりました。
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