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2010/05/31

ティンバライズ建築展

久々に気持ちが高揚するような展覧会を見ました。
槇文彦氏が設計された青山のスパイラルで開催されていた『ティンバライズ建築展』です。『ティンバライズ』とは、「木を新しい材料としてとらえ、新しいものをつくり出すという造語」のようです。『木』による構造の可能性を感じる新鮮な展覧会でした。企画は、東京大学生産技術研究所 腰原研究室です。

パンフレットの「伝統や慣習に捕らわれることなく、木造の新しい可能性を模索し、社会に広く提案したい。」は、日ごろ考えていることです。
事務所でも、『埼玉県の木の家コンペ』に木材の可能性を探った案を提案し賞をいただきました。『家』としての実現は難しいかもしれませんが、違った形でも実現して欲しいと思い続けています。

ティンバライズ建築展 012

これも、『木』による可能性のベンチです。
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2010/05/27

価格と性能について

イケアのデスクライトを買い求めたのですが、間もなく点灯しなくなりました。電球を交換してみたのですが点きませんでした。イケアは、気軽に行ける距離ではありません。金額的なことも考えると、あまり手も掛けたくなく、そのままにしていました。

今日、ふと見ると点灯していました。♂に聞くと、分解したらスイッチの接触部分に黒く炭がついていたので磨いた、点灯するたびにスパークし煤(すす)がこびりつき接触が悪くなったのかもしれないと話していました。
安くてデザインが良いので買い求めたのですが・・・。

この件で考えたことは、『金額的なことも考えると、あまり手も掛けたくなく、そのままにした。』、そんな商品を買ってしまったんだなぁと言うことです。

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暗い木立はひんやりとして気持ち良く、行く先が明るいので迷うことなく一歩踏み出せます。
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2010/05/26

エコポイントは、本当にエコのためなの?

通りがかりの家の庭先でバラの花を見かけ、西武ドームで開催されたバラとガーデニングショーに行けなかった5月を振り返っています。『まだ』と言おうが、『もう』と言おうが、6月は目と鼻の先です。

今年は、冷夏との予測があるようです。

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5月24日朝日新聞の記事『エコウォーズ 家庭の選択「エアコンの省エネ実態は」』に、日本工業規格では、実態の8倍もの利用時間が基準値として使われているとありました。メーカーのカタログはこれをもとに年間使用量を算出しているようです。エアコン売り場では、買い替えによる年間の電気の消費量(電気代)を提示している場合がありますが、単純に考えると、節約効果は提示されているデーターの1/8と言うことになります。事務所でも、昨年エアコンをつけたのは、暑さが我慢できなかったほんの数日でした。

エコポイントのポイント数を見ていると、エコとは対極の、より高い性能のもの、より大きい性能のものに誘導しているようにすら感じます。

事務所にとってのエコは、エアコンを買い換えることではなく、涼しく暮らす、暖かく暮らすための、建築的な提案をすることです。



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2010/05/25

芝生にこだわらなくても良いのかもしれません

事務所がある団地では、去年まで4月から10月の期間、月一回『グリーンディ』がありました。みんなで芝生の雑草を抜きます。普段話すことの無い人と話す良い機会でもありました。グリーンディに出ない人を問題にする人もいましたが、顔を合わせる良い機会でした。

今年から植栽の管理をすべて業者に委託することになり、グリーンディも無くなりました。高齢化が進む団地で、良いことなのか、仕方の無いことなのか・・・。

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棟の前は芝生ということが多いのですが、芝生にこだわらなくても良いのかもしれません。クローバーも生えてきたし、よく見ると小さな雑草が花を咲かせています。(写真をクリックすると、いろいろな花を見ることができます。)
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2010/05/25

雨の日は、静かに過ごしたいと思います

雨の日は、静かに過ごしたいと思います。雨の音を、楽しみたいのです。

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ベランダに、楽しみが増えました。今年はトマト、青じそ、そして探していた『黄色い木苺』です。子どもの頃、藪の中に入って見つける黄色い木苺は、赤い木苺よりずっと甘いような記憶があります。

一本だけ買い求めましたが、もう一本あったほうが良かったようです。実をつけるためには、自家受粉ではないほうが良いと聞きました。花が咲く前に、もう一本、探したいと思っています。
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2010/05/22

丁寧に暮らしてる人ならではの仕事

木工作家のクライアントさんに「ずいぶんきれいに整理整頓されているんですね!」と話しかけたら、「何言ってるんですか、職人はみんな、整理整頓していますよ。でなければ、仕事になりません。」と返されたことがあります。引越しの時は、どうなるんだろうと思ったのがウソのように、整然と『美しい』と思えるほどきれいに整えられていました。

写真は、江戸東京博物館の一枚です。見える『収納』の典型です。

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今日は、オープンハウスで住宅を見せていただきました。丁寧に暮らしてる人ならではの、空間のスケール、動線だと感じました。きれいに切り取られた開口が印象的でした。

事務所へ戻り、煩雑さを反省し、少し片付けることにしました。
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2010/05/20

一年を通じて、おなじ形で、毎日描かれると聞きました。 喜多家住宅 2

石川県野々市町にある重要文化財の喜多家です。
金沢の町屋の特徴という、庇から下がる板壁『さがり』をくぐり、暖簾の向こうの扉を開ける頃には目が暗さに慣れ、目前に広がる空間に、来て良かったと思いました。

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いろりの灰形は、いつの時代から始まったかわからないようです。一年を通じて、おなじ形で、毎日描かれると聞きました。美しさ、精神性は、京都の臨済宗龍安寺の石庭に通じるような気がしました。(パンフレットには、茶の湯に対する豊かな教養から生まれたものに違いないとあります。)

何年か前のコダックのカレンダーの6枚の写真の中に「喜多家だけが2枚含まれている。」と見せていただきましたが、その一枚はいろりの灰形です。
暮らし方に、日本の精神を感じたのではないでしょうか。
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2010/05/19

早く出て来い!芽

変形交差点の角にある小さな花壇。最初はパンジー(だったかな?)、次にチューリップが植えられていました。
今は、こんな様子です。
何が咲くのか楽しみです。早く出て来い!芽。

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畝づたいの足跡を発見し、『タネを蒔いた(球根を植えた?)人』はどんな人かなと、想像をふくらませています。

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2010/05/18

日本の夏 喜多家住宅 1 

古本屋で、面白い本を見つけました。『日本人 住まいの文化誌』という、昭和58年発行のふるい本です。105円(税込み)でした。『「住」という視点から、「日本人」を問い直してみようという試み』のもと、ミサワホームが各界の方々から頂いた意見をまとめた本のようです。写真も美しい本です。

その中に、先日念願かなって見ることができた、重要文化財の喜多家住宅(石川県野々市町)の写真が複数枚ありました。

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今日は爽やかな初夏のような日でした。少し動くと汗ばみます。古来、日本人は季節に合わせて設えを変えながら暮らしてきました。すだれは、暑い日差しを和らげたり、外からの視線を緩和などの他、見た目にも涼しく感じます。

写真は、石川県野々市町の重要文化財の喜多家住宅で撮影したものです。
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2010/05/17

ミュージアムショップで 金沢21世紀美術館 4

金沢21世紀美術館は、もう一度行ってみたいと思わせるような美術館です。

パトリック・ブランの『緑の橋』の、日々成長する植物。
空が開いた『タレルの部屋』は、刻々と変わる空、光が主役です。
どちらも見飽きることはありません。何も考えず、ボーッと浸るのが良いと思うのは♂♀だけでは無いようです。
(acfyukaさま、コメントありがとうございます。)

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再度訪れたくなる美術館には、魅力的なミュージアムショップがあります。デザインされたもの、ハッと思うようなもの、思わずにっこりしてしまうもの・・・。
誰かに、プレゼントしたくなります。

そして、金沢21世紀美術館には、充実したアートライブラリーも。平日にもかかわらず、多くの人が訪れていました。

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2010/05/14

堅気でない点では負けず劣らない 尾山神社

香林坊から歩いてすぐのところにある尾山神社は、道路から見える神門が神社らしからぬ形をしており、金沢へ行くたびに気になっていました。この度は歩いてゆけるホテルに宿泊したことでもあり、朝・夜と行ってみました。

夜、ライトアップされていました。3層目の『五彩のギヤマン張り』に灯りがともっています。(♀は、当時の雰囲気に浸りたかった。建物のライトアップ、もう少し落としても良いのでは・・・と感じました。)他現在は香林坊の夜のきらびやかさの中で目立たなくはなっていますが、当時は金沢の町を照らし、日本海を航行する船の目標になったとホームページにあります。

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前田利家公が祀ってあり、平成10年にはお松の方も合祀されたようです。

読みはじめると眠くなる『日本の近代建築 (藤森照信著 岩波新書)』に、『各地の棟梁だって堅気でない点では負けず劣らない。』とし、尾山神社を設計した津田吉之助を取り上げています。津田吉之助は、この神社の仕事の後、発明家に転じ「津田式紡織機」で成功を納めたようです。

『堅気でない点では負けず劣らない。』のは、津田吉之助だけでは無いように思います。建てさせた神社も、『堅気でない点では負けず劣らない。』ように思います。



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2010/05/14

『白い』空間 金沢21世紀美術館 3

少し前、日経アーキテクチュアと言う建築雑誌の『まぶしさ』がテーマの記事に、青森県立美術館の『白さ』が取り上げられていました。年齢の若い人からの指摘は無いようですが、まぶしくて疲れると言うような内容だったように思います。♂♀も、ひどく疲れた記憶があります。

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同じ『白い』美術館でも、金沢21世紀美術館では感じませんでした。展示の量にもよるかとも思いますが、展示から展示の間に『白さ』から視線を外せるような空間構成になっているからとも言えそうです。

また、デザインされたベンチ・椅子があちこちにあり、座ってみる楽しみもありました。
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2010/05/12

SANAA CHAIR たくさん 金沢21世紀美術館 2

金沢21世紀美術館、SANAA CHAIR がたくさん並んでいます。
デザインは、金沢21世紀美術館を設計したSANAA(妹島和世+西沢立衛)です。耳の形は左右同じではありません。プロダクトデザインですが、フリーハンドで描いたような、フッとしたゆるさがかわいらしく感じます。

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ディスプレイの最も簡単な方法は、同じものを並べておくことです。一つではなかなか難しいのですが、2つあると場ができます。たくさん並んでいると、ディスプレイと言うよりは、もう、美術作品の展示・・・と言っても納得できるような気がします。
無料ゾーンに置かれており、休むことができます。
   
     金沢21世紀美術館 もう少し



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2010/05/11

誰もいない美術館 金沢21世紀美術館

妹島和世さんと西沢立衛氏が設計した金沢21世紀美術館を訪ねるのは2度目になります。最初の印象はあまり良いとは言えませんでした。

2度目、好きな美術館の一つになりました。美術館の展示ゾーンは、通常10:00から18:00ですが、無料ゾーンは9:00から22:00まで開いていると聞き訪ねました。誰もいない美術館の空間は、浮遊感がありガラスの重なりが美しいのです。誰もいないひっそりとした空間を『探検』しました。視線の先が抜けている透明感のある空間は、とても魅力的でした。

金沢で少しの時間が持てたら、『美術館の夜』を訪ねてください。非日常・・・の時間が待っています。

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次の日、夜の美術館を知っているというちょっと得意な気持ちで、あらためて美術館を訪れました。
撮影はできませんでしたが、展示空間の天井はこれまで見たどの美術館より美しく感じました。

開催されていたのは「ヤン・ファーブル×舟越桂展」。舟越桂氏の彫刻の少しだけ開いた口が印象的でした。ヤン・ファーブルは、どうも・・・。

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2010/05/10

クライアントさんがお披露目会を開いてくださったことです

ゆっくりしたGWを過ごす予定だったのですが・・・バタバタッと過ぎ去った印象です。
体感する一日一日が、なんと短かったことでしょう。

一番うれしかったことは、クライアントさんがお披露目会を開いてくださったことです。

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引越しの時を知っているだけに、きれいに片付いて、そこかしこに、クライアントさんらしく暮らしている様子を見つけるのはなんと楽しいことでしょう。
御願いしてトイレを撮影させていただきました。塗装仕上げには、壁紙にはないニュアンスが感じられます。

壁には、ご主人が作った額があり、その中に奥様が撮った雪の中の住宅の写真が飾られていました。
住んでおられる方ならではの一枚です。
今度御願いして、一枚いただきたいと思っています。
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