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2020/05/11

西武球場(現 西武ドーム)-4 池原事務所での仕事 

池原先生のセンタービルの立面のスケッチです。
こちらで提案した原案を何度も何度もスケッチ修正していく方法でした。

この当時は構造体、照明塔、階段などを製作する鉄骨工場には体育館ほどの場があり、専門職人が意匠図から現寸図を起こしていました。それでよく先生と工場に行って確認、修正を行いました。
当時、承認後には必ず鉄骨施工者が宴会の席を設けられるようなこともあり驚きました。
一つの仕事を終えたという達成感と安ど感を共有できる場になっていました。
パソコンが普及し鉄骨工事の現寸図がシートで事務所に送られるようになり、残念ですがこの習慣はなくなったようです。

20200510西武球場-1

センタービルの屋上にテレビ中継のカメラが設置されるとは思いませんでした。

20200510西武球場-2

芝生の緑をイメージした絨毯のバックネット裏専用レストランです。
スタンドの椅子もグリーン色の輸入椅子としました。

屋外舗装のグリーン塗料色を決めるときは困難を極めました。
塗装面積が大きくなると彩度が上がるのと、周辺環境の色が大きく反映されてしまうからです。
さらに塗装面が平滑で光沢が出てイメージした色になかなかならないのです。
球場駅前広場では舗装の塗装工事を途中で中止することになり、施工者にも大きな迷惑を掛けてしまいました。

A4サイズのサンプルをたくさん作ってもらい、その中からさらに選んで徐々に大きなサンプルにしてもらい、最終的に実際塗装する面に塗って決めた色を塗り始めたのですが「イメージと違う。」との先生の容赦のない一言でやり直しになりました。
実際、色は同じなのですが塗装面の素材と面積で見え方が大きく変わると、身に染みて勉強しました。
最終的には、もとのグリーン色に少しの黒と赤の顔料を混ぜることでなんとか解決できましたがとても大変でした。
以後この色が西武園遊園地の舗装塗料色に引き継がれました。

20200510西武球場-3

今ではこのような曲線を持つ階段をつくる鉄骨工場も少なくなったようです。

20200510西武球場-4

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