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2009/03/20

『貫』

東京の下町の住宅の建て方を見せていただきました。準防火地域に指定されており、屋根・外壁を防火構造にする必要がある場所です。最近では、そのような場所の木造住宅は、不燃のセメント系もしくは金属系の材料で覆ってしまうことが多いのですが、この住宅は、外部に木の柱・梁を見せ、土壁で仕上げると伺いました。そのために、柱・梁に使われる木材は、燃えて炭化する部分(燃えしろ)を見込むため通常の部材より大きい断面になります。

また土壁にするため、『貫』(柱に通し、くさびで止める横架材)を使った構法です。壁を固めて地震に対応する筋かい、合板とは違い、変形することで地震のエネルギーを吸収すると言う考え方です。神社、仏閣、民家の壁の下地などで、広く用いられてきた日本の伝統的な構法です。

将来的には、漆喰の白と経年変化でグレーがかった木の色の美しい建物になるに違いありません。

建方 清澄白河貫 013

4月の上旬には、土壁の下地となる竹小舞が掻(か)かれるようです。(竹をしゅろ縄などで格子状に組むことを言います。関東では、竹小舞を掻(か)く専門の職人がおらず、この現場では、左官屋さんの仕事になると話されていました。また、器用であれば素人でもできる仕事なので、難しくない場所では、クライアントにやってもらうこともあると伺いました。



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