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2009/06/23

大多喜にて

房総半島のほぼ中央の大多喜町の庁舎は、1959年(昭和34年)に竣工した建物です。今井兼次先生の元で池原先生が担当した建物で、1960年の建築学会賞を受賞しています。
築後50年経ち、この春、手狭になった庁舎の増築も含め、耐震改修・大規模改修の実施設計コンペが実施されました。

改修工事が始まる前に、そのままの庁舎を見学したいと思っておりましたが、やっと念願がかないました。

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印象的だったのが、庁舎の玄関ポーチのキャノピー(大庇)です。ダイナミックなS字の梁です。

新建築に寄せた今井先生の原稿が、最近出版された『今井兼次 建築創作論』にあります。それには、『庁舎においては三十余年も私の心の中に育成されていたアントニオ・ガウディの信仰的創造精神に作用されたからである。』とあります。
庁舎に何箇所かあるモザイクの壁については多く語っているなかで、ポーチの梁については、さらりと『このポーチの湾曲梁の蛇行曲線は建物全体に少しでも柔らかい要素を持ち込もうとした私の小さい願いの一つでもあった。』という一文だけですが・・・。

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