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2009/08/27

駆け抜けた建築家

前から読みたいと思っていた『磯崎新の「都庁」』を読んでいます。実際にお会いしたことのある方も登場し、興味深く読んでいます。
その中に、渡邊洋治氏の名前を見つけ、パリのオペラ座のコンペのお手伝いをさせていただいたことを懐かしく思いだしました。(当時♀は、ご本人に向って呼びかけることすら緊張していましたが、周辺の人は親しみを込めて渡邊洋治さんと言っていました。以降、洋治さんと呼ばせていただきます。)

良く知ると、とても個性的で人情味のある方ですが、最初はその怒鳴り声に驚いたものです。
コンペの最中ですが、夕方からお酒の時間になったような記憶があります。世界各地の建築を見ておられ、いろいろなお話を聞くことができました

改修されたようですが今でも新鮮さを失っていない新宿の、『軍艦ビル』といわれた第3スカイビルなどを残し61歳で世を去りました。
洋治さんが主催する建築のツアーは、『走りながら見て廻った』と聞いたことがあります。同じように駆け抜けた人生だったような気がします。

渡辺洋治 善導寺 270

洋治さんが設計された、糸魚川市の善導寺です。1961年に竣工した建物ですが、今でも新鮮さを失っていないような気がしました。
そり屋根も唐破風も無い、荒々しいコンクリートの寺院です。市街地にあり、道路から、そっけないスロープを登ると鐘があり、正面に糸魚川市の街が見えます。街を眺めながら、『寺院』には、このような形もあるのかもしれないと思わされました。


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