FC2ブログ
2020/05/24

西武園ゆうえんち-8 池原事務所での仕事

1985年の4期は大規模計画となりました。

1980年代半ばになると仕事量も増え、徐々に個人助手(後に会社所員)も増えていきました。
遊園地のデザインの方針がほぼ決まりつつありましたので、基本設計で大まかなことを先生に承認していただき、実施設計は若いスタッフが引き継いでいくことにしました。
先生はデザインの妥協がありませんので、工期が厳しくなるとスタッフ全員で応援する体制でした。

下は基本設計で作成した4期計画の模型の一部分。

20200530遊園地-1

施工途中、コンクリート躯体が建ち上がりましたが遊園地で重要な外装、内装のデザインの詳細がなかなか決まらず大変な状況になりました。
現場監理段階でも意匠設計は本当にぎりぎりまでねばり、検討、変更があるのががあたりまえの世界の研究室、事務所でした。(早稲田大学の研究室から設計事務所で設計活動を移行した時期です。)
施工段階で詳細図作成、青図の上に色彩計画をどんどん描いていきました。

20200530遊園地-2

メリーゴーランドを囲むテイクアクトの売店です。
これは後の早稲田大学所沢キャンパスの学生食堂のデザインに一部抑制された形で引き継がれました。
遊園地を設計することで建築はストイックなものだけでなく楽しい要素があっても良いのでは認識するようになりました。

20200530遊園地-3
建築 | Comments(0) | Trackback(0)
2020/05/23

西武園ゆうえんち-7 池原事務所での仕事

遊戯施設コーヒーカップの操作室です。
パイプのフレームをアクリル板で囲っています。
屋根に[てり](反った屋根の反りのことです。建築用語ですみません。)
をつけ中に日よけテントを張っています。
近代建築の精神からすると装飾は悪だと教育されてきましたが、ここでは許されると割り切りました。

20200528遊園地-1

コーヒーカップのテーブル中央の照明器具。
アクリルケースにミラーボールと小さな人形を入れてます。
夜はこれに周辺の斜面から投光しカップの回転に合わせて光の点が周囲の斜面を巡ります。

20200528遊園地-2

研究室での遊園地のデザインは夜の照明計画を特に重視しました。
おいしいお酒が飲める場所をたくさん作ろうと。

20200528遊園地-3
池原事務所での仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
2020/05/22

西武園ゆうえんち-6 池原事務所での仕事

1983年の3期めは遊戯施設、コーヒーカップでした。

日本で作る遊戯施設なのでカップのデザインから操作室、照明器具などすべて一から設計を任されました。
3期目あたりから自ら楽しみながら自由に遊園地デザインができるようになったと思います。
もちろん厳しい制約の中でですが。

20200526遊園地-0


20200526遊園地-1

遊園地初期の施設がちょうど小さな円形劇場のように残っていました。
この周辺の環境を生かして花に包まれたきれいなコーヒーカップを置くことを提案しました。

20200526遊園地-2

このコーヒーカップの図面を描いていると先生がそんな姿のコーヒーカップはないだろうと却下されましたが、翌日「自宅にそっくりな高級コーヒー(紅茶)カップがあった。」と図面の承認をしていただきました。
偶然、似た姿の高級カップがあり助かりましたが、私は貧乏育ちで高級品にはまったく縁がありませんでした。
遊園地という憧れをテーマするからには自分の生活の範囲だけでは無理でもっと勉強が必要だと痛感しました。

20200526遊園地-3
池原事務所での仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
2020/05/21

西武園ゆうえんち-5 池原事務所での仕事

遊園地のどこからでも見える場所に観覧車があります。
当初、観覧車の52のゴンドラは虹をイメージして赤から紫まですべて色を変えていきました。
現在は長年の間に4色に替わってしまいました。
観覧車の照明は中心から放射状になっている線材を照らし夜空に打ち上げた花火をイメージしました。

20200524遊園地-1

遊園地地図


観覧車の当初の色彩計画です。

20200524遊園地-2

池原先生も中央ゲート完成後から盛んにスケッチをされるようになりました。
遊園地の散策路に配置した「スターゲーザー」 (星を集める男)のオブジェのためにたくさんのスケッチを残されました。
ハゼに似たスターゲーザーという魚と星を集めている男が鉄のフレームにいます。

20200524遊園地-3
池原事務所での仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
2020/05/20

西武園ゆうえんち-4 池原事務所での仕事

遊園地でデザインした照明器具作成は小さな個人でやっているような会社でした。
金属パイプの絞りや曲げ加工などの職人のつながりを持っていて要求によく答えていただきました。

20200522遊園地-1

猫人形はセンサーで振り向き、手をあげて声を出して挨拶しますが、メンテナンス不良のため動かなくなってしまいました。

20200522遊園地-2

大竹ステンドグラスにお願いした窓を取り付けました。
眠ている子供に天使が楽しい夢を与える童話をテーマにしています。

20200522遊園地-3

チケット売り場の屋根に風見鶏のオブジェを取り付け、クレヨンで色付けしました。

20200522遊園地-4
池原事務所での仕事 | Comments(0) | Trackback(0)
« Prev | HOME | Next »